ワークライフバランスが大切と思っていましたが、本当にそうでしょうか?
こんにちは!
サナブリ真木です。
今日は、今まで私が大切にしてきたワークライフバランスについて書きたいと思います。
とは、2007年以降、日本が特に力を入れて取り組み始めたもので、
「国民一人ひとりがやりがいや充実感を持ちながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる」
事を指すそうです。
私は2007年、前の職場で、この言葉と出会いました。
私が勤めていた、ABCクッキングスタジオは、当時、女性専用の料理教室で、スタッフも99%が女性でした。
ですから会社の成長に伴い、スタッフには、結婚、出産、介護などの家庭の事情と、仕事のバランスを取りながら、それぞれに合った雇用形態が選べるようになっていきました。
私も、この言葉を聞いた時は、自分にとっても、すごく大切な事だなと感じました。
ただ、ガムシャラに働くだけでなく、家庭や、地域生活も、人生の中の喜びに直結しており、学ぶ事も多いのでこのバランスを取ってこそ、人は幸せになれるのだと考えていました。
ですから、このバランスを取らなければならないという事がいつも頭の片隅にあり、私お得意の、自分をぐるぐる巻きに縛るルールになっていったのでした。
そのように、自分に求めていると、人に対しても、そうしなければならないと考えるようになります。
私は、自分に対してもそうであるように、
スタッフに無理をさせてはいけない!
ワークとライフのバランスを取ってもらわなければ!
と強く思っていたのでした。
ですが、最近になって、感じている事があります。
バランスは、本当に取らなければいけないのか?という事です。
最近、私がそのように感じるようになってきたのには、分けがあります。
それは、仕事も、家庭生活も、地域社会生活も全部ひっくるめて、本当に心を込めて、めちゃくちゃ真剣にやってみようと思うようになったからです。
そのように、暮らしてみると、バランスを考えてる暇も無ければ、バランスを取る必要も無くなってきたのです。
オンとオフが無くなり、どの瞬間も人生の本番で、ただ真剣に関わる以外する事が無いんですね。
本当に自分自身を生ききっている人は、これだというものに、一点集中し、全てを投げ打って、捧げきって生きている人が多いのではないか?
と思うようになってきたのです。
私は、これまで、バランスを取ろうとしたり、辻褄を合わせようとしたりするあまり、物事に対しての向き合い方が、中途半端で何かブレブレだったな〜!思うようになってきました。
良い悪いは別として、昔の日本は、一点集中の生き方の時代が長くあったようです。
生きる為に、食べる為に、働くという、シンプルな一点集中の時代があったそうです。
そして、本当に天皇の為なら、喜んで死ねるという、一点集中の生き方の時代があったと聞きます。
師匠に弟子入りして、ただ命をかけてその仕事をするという職人さんが沢山いたそうです。
嫁いで、子供を産み、主人に尽くし、子供を育てるという役割をただ生きていた人が沢山いたそうです。
昔は、師匠や先生は絶対的な存在だったと聞きます。
30年くらい前までは、一度会社に入ったら、自分の価値観に合う合わないなど関係無く、会社の為に定年まで勤めあげるのが当たり前だったとよく聞きます。
時代は、どんどん便利になり、どんどん自由になり、本当に多くの情報と選択肢の中で、全てが自分の選択に委ねられるようになってきました。
自由で無限の可能性があるはずなのに、何故か得体の知れない不安を抱える人が多くなってきたように思うのは、私だけでしょうか?
「これをやっていて大丈夫かな?」
「本当に、私の道は、これなのかな?」
「このまま行ったらこの先に何があるのかな?」
と、どうしても、良いとこ取りしたい気持ちになり、こっちをやれば、あっちが気になり、あっちをやればこっちが気になったりしてしまいます。そこで、バランスを取ろうとします。
これからの、便利で、自由で、情報の多い時代を生きる子ども達は、バランスを取る事に多くのエネルギーを使って生きていく事になるのでは無いでしょうか?
勉強と習い事のバランス
人と人のバランス
家族のバランス
仕事と生活のバランス
心のバランス
これらは、確かに上手に生きるためには、必要な事かもしれません。
ですが、何にしても、深く真剣に向き合わなければ、本当の面白さや、本当の奥深さ、その意味、その醍醐味は、身体に入ってこないと思うのです。
軽く舐めるような関わり方では、自分の自信にもならなければ、社会に、人に、貢献するという大きな喜びまで辿り着いていかないと感じます。
あくまで、人それぞれかもしれませんが、私は人生をこれというものに捧げて生きている人は幸せだなと思うのです。
何故ならば、それこそが、自分自身を生きるという事ではないかと思うからです。
もちろん、何かに集中して生きれば、苦しみや、痛みも深く味わう事があると思います。
でも、それは、本当に自分にとって必要な体験であり、それさえも大きな意味では、喜びであり、本当の自分に出会うチャンスなのではないかと感じるのです。
そして、その自分の役割とも言える、この人生をかけてやるべき事は、色々やってみたり、聞いてみたり、触ってみたりしなくても、今を真剣に生きていれば、分かってくるように思います。
本当に今という瞬間を、真剣に生きようとした時、人は自分の外では無く、内側に入っていくからです。
そのように生きていれば、自分の本質から来るメッセージが受け取りやすくなるのです。
しかも、何故か、その役割や人や仕事は、まあまあ自分の近くにあるんですね。
ですから、
私は、今、目の前にある事に超真剣に関わるという事を、自分の在り方を通して、子供やスタッフに伝えていきたいと思っています。
真剣になれる事を探したり、バランスを取ったりして、未来の為の準備をするよりも、まず、今、この瞬間を大切に一点集中して関わる事を教えたいと思うのです。
何故なら、未来は、今の連続の先にしかないからです。
未来を生きる事は、頭の中を生きる事です。
私は、この難しい時代を生きる子供達の為にも、本当に大人が真剣にならないかんな!と思っています。
子供は、いつの時代も大人を見て育つからです。
結局、私も、両親が2人共、一点集中して生きているのをずっと見ていたから、その生き方を知ったのだと思います。
今日も、目の前の事、人、もの、に真剣に関わりましょう。
これは、なかなか難しい事ですが、、、。
私達は、すでに必要なものを持っていますし、必要な環境を与えられています。
何も足りなくないから、探さなくてもいいんですね。
だから、今を丁寧に生きればそれでいいと私は思います!
ありがたい事ですね(´∀`)
長い文章を読んで下さってありがとうございました〜!
また、お会いしましょう(๑˃̵ᴗ˂̵)